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講釈師の名跡、神田派の開祖、世話講談の第一人者、六代目 神田伯龍 Webサイト

公演演目一覧repertoire

宮岡事務所制作公演演目一覧

伯龍の演目のすべてを紹介すると膨大になりますので、宮岡事務所制作公演での口 演の一部を一覧表にしました。
☆一席50分前後。演目によっては30分前後のものもあります。

☆備考には作者だけでなく、伯龍の講談の元となる口演の演者を示しました。
講談は、同じ演目でも
系統や演者の解釈によって(演目名・登場人物の名前、話の筋 等を演者の気持ちにぴったりするようにしますので)違うことがあります。

演目
アイウエオ順
副題など あらすじ 備考
当小舟橋間白波
あたる
おぶねはしまのしらなみ

(小猿七之助)
網打ちの七蔵
あみうちの
しちぞう

永代橋
えいたいばし
網打ちの七蔵は投網(とあみ)の名人。
息子の七之助が諌めるつもりで家に戻らないというのにイカサマ博打がやめられ ません。

渡し舟の中で七蔵に店の金を巻き上げられた加島屋(かじまや)の幸吉は身投げ。
そこへ芸者お滝を乗せた屋根舟が…。
船頭は七之助です。
二代目
松林伯円
(しょうりんはくえん)作

三代目
神田伯山
(かんだはくざん)
口演
当小舟橋間白波網打ち因果話
あみうち
いんがばなし
網打ちの七蔵のイカサマ博打ゆえに死んだ加島屋の幸吉の恨み。
一家にたたりが…。
同上
当小舟橋間白波奥州白河落ち
おうしゅう
しらかわおち
七之助は両親と妹を助けようと悪人を殺し、金を奪います。
孕んでいるお滝を残して…。
お滝の養母は鷹爪おかくという強欲な婆です。
同上
当小舟橋間白波花川戸の邂逅
はなかわどの
めぐりあい
生まれた子を見たさに江戸へ戻った七之助はお尋ね者。
お滝に邂逅、我が子に会いますがすぐに…。
同上
当小舟橋間白波雪の水茶屋
ゆきの
みずじゃや
ひょんなことから人助け。七之助は、お滝と所帯を持ち、水茶屋を開きます。が、そこにお 滝の養母が…。同上
当小舟橋間白波化け物伊勢屋
ばけもの
いせや
上方から帰って品川で遊女に売られたお滝に再会。
按摩になった妹に出会います。
同上
当小舟橋間白波南馬場の一幕
みなみばんばの
ひとまく
親孝行ゆえに幸吉を殺した七之助。
幸吉の養父がお滝の実 父であることがわかります。
七蔵は罪を悔いて自殺し、七之助は親の遺言どおり自首します。
同上
安倍の
河原噂白浪
あべの
かわらうわさのしらなみ
正太と安
しょうたと
やす
正太と安は親孝行のため、やくざをやめようと親分の許しを得ますが…。次郎長外伝。
二人が荒神山で働いたので「荒神山余聞」とも言う。
三代目
神田伯山
(かんだはくざん)
口演
天野屋利平
あまのやりへい
義士外伝へ
ぎしがいでんへ
  
刺青奇偶
いれずみ
ちょうはん
 市井の底で出会った男女の物語。
ばくちをやめろと妻が彫った刺青。夫婦の情が通います。
歌舞伎の演目にも。
長谷川伸
(はせがわしん)
原作
五代目
神田伯龍
(かんだはくりゅう)作
いわしや政談
いわしや
せいだん
伊勢の初旅
いせの
はつたび
八百屋小町お民は夫の故郷、伊勢で大変なことに…。
大岡政談です。
 
鋳掛松
いかけまつ
文化白浪の内
ぶんか
しらなみのうち
松五郎は頭が良過ぎると奉公先から暇を出され、鋳掛屋になりま す。
ある日橋の上で…。
 
寛永三馬術
かんえい
さんばじゅつ
間垣平九郎と度々平
まがき
へいくろうと
どどへい
馬術の名人三人。向井蔵人、筑 紫市兵衛、間垣平九郎。
愛宕山を馬であがった平九郎のもとに奉公す度々平、実は…。
痛快武勇伝。
二代目
大島伯鶴
(おおしまはっかく)
口演
怪僧伝達
かいそう
でんたつ
慶安太平記へ
けいあん
たいへいきへ
  
甲斐勇吉
かいゆうきち
明治書生気質へ
めいじしょせい
きしつへ
  
義士外伝
ぎしがいでん
天野屋利平
あまのやりへい
赤穂義士討ち入りのため武器を調えた天野屋のお話。 六代目
一龍斎貞山(いちりゅうさいていざん)
口演
義士銘銘伝
ぎし
めいめいでん
倉橋伝助
くらはし
でんすけ
放蕩ゆえに勘当された大身の旗本の息子。諌める人あって改心 し、姓を変えて赤穂藩に仕えます。六代目
一龍斎貞山
(いちりゅうさいていざん)
口演
義士本伝
ぎし
ほんでん
義士引揚
ぎしひきあげ
吉良を討ち取って引き揚げる義士。江戸の町は沸きかえります。 初代
桃川若燕
(ももかわじゃくえん)
口演
倉橋伝助
くらはし
でんすけ
義士銘銘伝へ
ぎし
めいめいでんへ
  
慶安太平記
けいあん
たいへいき
怪僧伝達
かいそう
でんたつ
怪僧伝達は足の速さもあって京へ大金を届けることになります。 四代目
小金井芦州
(こがねいろしゅう)
口演
源平盛衰記
げんぺい
せいすいき
鵯越から敦盛の最期
ひよどりごえ
から
あつもりのさいご
源氏は鵯越から逆落とし、敗れ た平家は海へ逃れます。
平家の若武者敦盛は、源氏の武者熊谷直実に呼び返され…。
修羅場とは語り口が違う源平盛衰記は、あくまでも美しく歌いあげます。
四代目
小金井芦州
(こがねいろしゅう)
口演
五貫裁き
ごかんさばき
大岡政談
おおおか
せいだん 
堅気になろうという初五郎のために大家は奉加帳を回しますが…。
五代目伯龍が「出世の高松」と交換に四代目芦州からもらった話です。
四代目
小金井芦州
(こがねいろしゅう)
口演
桜家の梅吉
さくらやの
うめきち
明治書生気質
めいじ
しょせいきしつ
  
小猿七之助
こざる
しちのすけ
当小舟橋間白波
あたる
おぶねはしまのしらなみ
  
小夜衣草紙
さよぎぬ
ぞうし

(怪談)
小夜衣、
源次郎馴初
さよぎぬ、
げんじろう
なれそめ
若旦那源次郎があまりに堅いの を心配した父親は息子を吉原に行かせます。が、小夜衣花魁(おいらん)に通いつめ…。邑井一
(むらいはじめ)
口演
錦城斎典山
(きんじょうさいてんざん)
口演
小夜衣草紙
さよぎぬ
ぞうし

(怪談)
縁切、
小夜衣自害
えんきり、
さよぎぬじがい
女郎と別れさせるための結婚。
当時は当たり前のことでした。
が、末を誓った若旦那の裏切り。
それと知った小夜衣は…。
同上
小夜衣草紙
さよぎぬ
ぞうし

(怪談)
雨夜の駕籠
あまよのかご
自害した小夜衣が祟ります。縁切り話をした番頭たちの駕籠の 前に…。同上
小夜衣草紙
さよぎぬ
ぞうし

(怪談)
蛤吸い物の怪
はまぐりずいもののかい
若旦那の婚礼。婚礼に欠かせな い蛤の吸い物。
その蛤の吸い物に異変が…。
同上
三家三勇士
さんけ
さんゆうし
三十三間堂誉の
通し矢
さんじゅうさんげんどう
ほまれの
とおしや
紀州・尾張・水戸の勇士三人の一人、紀州の和佐大八郎は、尾張の星野勘左衛門の八千本という記録に挑みます。
星野に敗れて切腹した師匠の仇討ちで す。
五千本通したところで危機が。
そこへ助けに来たのは…。
二代目
大島伯鶴
(おおしまはっかく)
口演
汐留の蜆売り
しおどめの
しじみうり
緑林五漢録へ
み へ
  
天保六花撰
てんぽう
ろっかせん
質店から
雲州侯強請
しちみせから
うんしゅうこう
ゆすり
行儀見習にあがった娘の宿下がりが許されません。
河内山宗
俊が身分を偽って乗り込み、雲州侯をゆすります歌舞伎でも有名なお話。
二代目
松林伯円
(しょうり
ん はくえ
ん)作
一立斎文慶
(いちりゅうさいぶんけい)
口演
天保六花撰
てんぽう
ろっかせん
河内山宗俊と直侍の度胸くらべ
こうちやまとなお
ざむらいのどきょうくらべ
直侍こと片岡直次郎がしたみ酒を持って、噂に聞く河内山の度胸を試しに来ますが…。
二人の出会いのお話。
同上
天保六花撰
てんぽう
ろっかせん
石町妾宅
こくちょうしょうたく
河内山は直次郎といい仲の花 魁三千歳(みちとせ)を森田屋清蔵に身請けさせます。
清蔵は百も承知「四月(よつき)の間、かげ覗きもせず我慢すれば…」と、 直次郎に我慢賃十両をくれる大物ぶり。が、直次郎は…。
同上
鼠小僧と松山
ねずみこぞうと 
まつやま
緑林五漢録へ
み へ
  
間垣平九郎と
度々平
まがきへいくろうと
どどへい
寛永三馬術へ
か へ
  
緑林五漢録
みどりのはやし
ごかんろく
鼠小僧と松山
ねずみこぞうとまつやま
江戸の町奉行の代がわり。厳し い取締りを逃れ、上方に行っていた鼠小僧。
江戸へ帰る途中、駿府の二丁町へ。
ここで鼠小僧と松山が出会います。
二人をつなぐ不思議な縁。
二代目
松林伯円
(しょうり
ん はくえ
ん)作
五代目
神田伯龍
(かんだ<はくりゅう)
口演
緑林五漢録
みどりのはやし
ごかんろく
汐留の蜆売り
しおどめの
しじみうり
江戸へ戻った鼠小僧次郎吉。船 宿で舟を待つ間に出会った蜆売りの少年に身の上話を聞くと…。同上
明治書生気質
めいじしょせい
かたぎ
甲斐勇吉
かいゆうきち
貧乏書生の甲斐勇吉は士族。
勉強中だからと、その堅いこと。
正義感から、向島の土手でスリにあった芸者、梅吉を助けます。
四代目
邑井貞吉
(むらいていきち)
明治書生気質
めいじしょせい
かたぎ
桜家の梅吉
さくらやの
うめきち
梅吉を芸者と知って寄せ付けな い勇吉。友人が一計を案じて二人を会わせます。
梅吉は実は勇吉に縁ある人。
梅吉は金の工面をし、勇吉の友人に託します。
同上
柳澤昇進録
やなぎさわ
しょうしんろく
白菊金五郎
しらぎく
きんごろう
武士を捨て、柳澤のために井伊 帚部守暗殺を企てる金五郎。
六代目菊五郎が歌舞伎にして演じたお話。
初代
神田松鯉
(かんだしょうり)
柳澤昇進録
やなぎさわ
しょうしんろく
塩阿彌権兵衛
しおあみ
ごんべえ
塩阿彌権兵衛は刀剣屋。芸州 浪人、次郎衛門は娘おたかを身売りさせぬため、刀を売ろうとします。
そこに柳澤の家老が居合わせ…。
同上

宇野信夫氏筆による伯龍

information神田伯龍の公式ホームページ

神田伯龍のWebサイト

URL:https://www.hakuryu.yokohama

神田伯龍のウィキペディア

URL:https://ja.wikipedia.org/Wi

宮岡博英事務所の伯龍のページ

http://hana-ni-awan.com/?page_i

茶碗

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六代目神田伯龍没後十三年演芸会 六代目神田伯龍没後十三年演芸会